相続の手続きは自分でできるのかどうか?

相続の手続きは、専門家に頼んだ方が確実です。
しかし専門家に頼むとお金がかかり、大切な人が遺した財産にアカの他人が携わることになります。
なるべくならば、自分で相続の手続を進めたいと強く思うのは当然と言えます。
では本当に、自分で相続の手続きはできるのでしょうか。
答えは「何とかできるが、ものすごく大変」です。

相続の手続きを行う上で、相続人が誰かを調査しなければいけません。
「親戚が少ないから相続人の調査は必要ない」という声も聞こえてきそうですが、思いもよらない所で血縁関係者が出てくる場合があります。
調査をした結果、被相続人に隠し子がいたというケースも実際に起きています。
思いもよらない血縁関係者が登場するとなると、素人ではどうしようもありません。
第三者が間に入り手続きを進めなければ、大混乱は免れません。

また相続財産の調査も、相続の手続きにはなくてはならないものです。
「お金持ちではないから問題ない」と油断していると、思わぬ所で大きな財産に遭遇することがあります。
最たる例が不動産です。
実は山林を所有していたと後で分かれば、とんでもないことになります。
ただ不動産を所有しているかどうかは、固定資産税の納税通知書などで確認可能です。
また役所で被相続人の不動産がないかどうかも、調べることができます。
しかし、役所は平日にしか開いていません。
会社が休みの日に調べようと思っても、有給を取らない限りは無理です。

何とか調査した結果不動産を所有していたことが分かったとしても、ゆっくりしている暇はありません。
もし不動産を相続することになったとしたら、名義変更の手続きが必要です。
名義変更は役所に問い合わせれば何とかなると思われるかもしれませんが、かなり難しくなっています。

民法について一生懸命勉強していて知識があるのならば、相続の手続きは自分で進めることは可能です。
でも民法の「み」の字も知らず、相続の手続きを生まれて初めて行うのなら、厳しいかと思われます。